MIDRIDERスペック
Length:7ft11in(センターカット2ピース)
Power:medium
Action:regular
推奨Lure weight:1/4〜3/4oz
推奨Line:PE 0.6〜1.2号、nylon・fluoro 5〜10lb
ガイド:TOPから6(MN),6,6…10,16,25
※T2フレームKガイド(25のみKR)
遠投性能、パワーは当たり前。
そこに
- 50m先でも細かなアクションを伝えられる穂先と操作性
- 湖流のわずかな変化や違和感を感じとれるバランス
- 掛けた魚をバラさないためのテーパー設計
- キャストフィール
- 1日振り続けても疲れない
など、多岐に渡ってバランスよくセッティング。
ミノーを泳がせたり高比重ノーシンカーやネコリグ、メタルバイブなどにも幅広く対応可能。
だが、真の狙いは6インチ前後のスティックベイトを最高に気持ち良くジグヘッドスイミングさせる為に生み出した竿。
それがMIDRIDER(意味:中層を乗りこなす者)である。
目次
ジグヘッドスイミングをあなたの武器にするために
琵琶湖でのジグヘッドの釣り。
改めていう必要もないくらい今となっては必要不可欠な釣りである。
BRUTUSを知っている方なら尚のことその有効性を理解していると思う。
ジグヘッドスイミングロッドというと、一般的にはボヨンボヨンとしたロッドをイメージされる方も少なくないと思う。
そのイメージでMIDRIDERを触るとハリがあるように感じるかもしれない。だが、それで良い。
BRUTUSが考えるジグヘッドスイミングは「i字+微振動」が基本。
決してこれが正解ではないが、これは琵琶湖でたくさんのバスを釣っていくなかで導き出した1つの答えである。
この絶妙なアクションを出すためにはピッチが早いアクションの入力が必要であり、MIDRIDERにはそのためのセッティングが施されている。
だが、だからと言ってパリパリの竿かというとそうではない。
適度なだるさと適度なハリ感、この絶妙なラインに合わせてセッティングしてあり、アングラー側の入力によってラインスラッグをコントロールすることができる。
ここまで来るのに何度のブランクス変更、ガイドセッティング変更、グリップ周りの変更があっただろうか・・・
使い込むほどに理解が深くなる、MIDRIDERでその感覚を味わって欲しい。
掛けた魚は全部取る。掛けた魚は暴れさせない。
琵琶湖の大きなバスと対峙する上で、重要なことは「バスを極力暴れさせない」こと。
固く、曲がらない竿ではバスは暴れ、フックが刺さった部分の傷口が広がり、どんどんバレやすい状態に・・・
MIDRIDERでイメージしてもらいたいのは「延べ竿」である。
長いロッドを存分に活かし、ロッド全体を曲げてバスが暴れるのを防ぎ、またドラグの効果も相まってバスが本気で暴れることなくランディングに持ち込む。
バスからしたらフックアップされてしまったら逃げさせてもらえない、嫌なロッドになるのではないだろうか。
このあたりはMIDRIDERのプロトの段階で大きく感じた部分であり、今までバラしていたような大きな魚をかなりの数キャッチすることに成功している。
ロッドが〝しっかり曲がる〟ことの重要性を我々もMIDRIDERを通じて学ぶことができた。
短いグリップとキャストフィール
MIDRIDERのグリップは短い。
立ち位置が限られるおかっぱりアングラーにとってグリップが短いことは有利に働くことが多い。
ボートでの釣りや、周りに何もない浜での使用ならグリップは長くても良いだろう。
しかし、おかっぱりアングラーは様々な場面に遭遇する。
小技を効かせたサイドキャストなんかをする際に、グリップエンドが邪魔をして投げにくいという経験をしたことはないだろうか?
岸際ギリギリを攻める際にグリップエンドが邪魔をして思うようなアクションができなかったことはないだろうか?
実際に使ってみるとわかると思うが、短いグリップの取り回しの良さはおかっぱりにおいて有利に働くことが多い。
更にMIDRIDERは7ft11inの長さがあるので、グリップを短くすることによって有効レングスが長くなっている。
有効レングスが長くなることで、遠投性能、魚をバラさないためのテーパー設計にも恩恵も受けている。
MIDRIDERのキャストのど真ん中は6インチクラスのスティックベイト。
だが、懐は深く、下は小型のi字系ミノー、1/2〜5/8のミノー、上は推奨ウエイト外ではあるものの30gのメタルジグも無理なく気持ちよく飛ばすことができる。
BRUTUSのでかバス担当、ロッキーの爆裂釣果が物語っていた・・・
普段からSNSを見ている方ならご存知だろうが、ロッキーの釣果が凄まじい。
以前からの彼の悩みは「デカイ魚をかけるけどキャッチできない」だった。
それがMIDRIDERで大幅に改善されたと本人は言っている。
MIDRIDER(プロト)での釣果がこちら
※グリップデザイン等違いはあるがブランクスのベースは同じ
これらのバスがMIDRIDERじゃなかったらどうなっていたのか?
それは実際にやったわけではないのでわからないが、今までのミスキャッチの割合からロッドの恩恵はかなりあったのではないだろうか。
「魚をかけてもキャッチできなかったら意味がない。」これはMIDRIDER開発コンセプトのひとつだった。
最新技術が本当に最高と言えるのか?
少々挑戦的な見出しになってしまったが、最新技術を駆使すれば必ずしも最高のものづくりができるかと言えばそうではないと思っている。
用途に応じた素材の組み合わせ、設計、これらを最適化することによって最高の物ができるはず。
最新の技術が必要ならば導入するが、必要がないのなら使う必要はない。
仮に古くてもそれを使った方がより求めている物ができるのならば、そちらを使って我々が求めている〝最高のもの〟を作りたい。
BRUTUSのものづくりはこのような考えで行っている。
なので、最新の技術が最高だと思っている人にはもしかしたらMIDRIDERは合わないかもしれない。
だが、逆に本物を見極めることができる人には竿を振った瞬間にビビッとくるものがあるのではないだろうか。
MIDRIDERで至極の1匹を求めて
MIDRIDERは現時点でBRUTUSが考える中層攻略ロッドとしてすべてを詰め込み、これ以上我々が満足できるロッドはできないだろうという段階まで作り込んだ。
そんなロッドをBRUTUSは用意した。
あとはMIDRIDERを手にしたあなたが至極の1匹を釣ることを願うばかりである。
price:69,800+税(竿袋あり)